早稲田ビジネススクール(WBS)の第一次選考は3つの資料をもとに合否を判定されます。
・筆記論文「小論文①」・・・1時間30分
・筆記論文「小論文②」・・・2時間
・書類審査(出願書類)
「小論文②」(2時間)
5つの小論文テーマから2つを選択し、小論文形式で自分の意見をそれぞれのテーマにつき1200字以内の日本語でまとめて下さい。
1テーマ60分で1200字で書きあげる計算になります。ボールペンの手書きというのがみそです。
今回は実際に小論文②の過去問を問いてみました。キーボードでのタイプで1問40分という制限で解いてみました。
「問題」
組織変革の過程において、変革者に求められるリーダーの資質や行動とはいかなるものか、あなたの考えを述べてください。なお、なぜ求められるのかに関する根拠や推論を必ず示し、論理的に説明すること
以下、私の解答です。 これで合格水準にあるのかどうなのかもわかりませんが、とりあえず書いたものを公開します。
組織を変革するリーダーに求められる資質や行動は以下の3つある。
1.変革のビジョンを明確にして組織関係者全員に伝える
2.変革にむけて全組織関係者が行動するように役割と責任範囲を定義する
3.変革に反対する抵抗勢力に屈服することなくやり遂げる強い意志を持つ
まず1つ目の「ビジョン」について。変革には現状を破壊して再構築が必要である。組織関係者は「なぜ破壊する必要があるのか」ということを共感・理解しないと、変革行動への意欲が湧かない。また「どこに向かうのか」を定義しておかないと、関係者がそれぞれ異なった方向を向いて、組織全体としてのベクトルが統一せず変革の推進力が弱くなる。変革ビジョンを指し示すことは、関係者全員が同じイメージを共有して、推進していくマインドを醸成するために必要不可欠なものである。
次に2つ目の関係者の「役割と責任範囲の定義」について。
変革には関係者全員が行動を起こす必要がある。変革にむけて誰が何をやるのか役割を定義することは各人が力を発揮する持ち場を与えることになる。また責任範囲を定義することは各人の行動をコミットすることになる。組織関係者のそれぞれが変革にむけて、それぞれの持ち場と責任にコミットすることで各人は行動を起こす原動力となる。
逆に役割が明確でないと各人が何をやればいいのか迷って行動しない可能性が生じ、責任がないと「やらなくてもいい」と考えて効果的な行動を起こさない可能性が生じる。
「役割と責任範囲の定義」は組織関係者が行動を起こすために必要な仕掛けである。
最後の「抵抗勢力に屈服せずやり遂げる意志」について。
組織には変革を嫌う抵抗勢力が一定数存在する。なぜなら変革は現状を破壊することであるため、現状を愛する人々にとって防衛の意識が芽生える。また、破壊後の再構築についてもリーダーと異なるビジョンを持っている人々にとっては受け入れがたいケースが存在する。抵抗勢力は不満を持っているので、そのまま放置すると「不」の感情を組織内に発信することになり、組織全体の変革への意欲が低下する危険性が生じる。
リーダーは抵抗勢力と向き合う必要がある。彼らの意見に耳を傾け、必要に応じて取り込むこともあるが、それが本来あるべきビジョンを壊してしまい変革が骨抜きにならないよう細心の注意が必要である。
抵抗勢力の意見に耳を傾け、細心の注意で意見を取り入れ、変革について詳しく説明しても折り合わない可能性がある。必要があれば抵抗勢力を排除してでもやり遂げるくらいの信念が必要である。抵抗勢力の批判の声は他の組織内関係者も興味をもって聞いている場合が多い。ここで問われているのはリーダーの覚悟である。どれだけ問題があってもやり遂げるという意志を貫くことが、組織内関係者に向けても変革のシグナルを送ることになる。「感想」
全部で1,166字で、ちょっと書きすぎました。 書いてみると「論理的に」という設問のプレッシャーが強くて、どう書けばいいんだろうと悩みました。 「根拠や推論」という表現もどう表現すればいいかも悩みました。 あと、タイプで書いたのでけっこう書き直しましたが、当日はボールペン使用です。書き直しができないので、やはり手書きの練習は必須だと感じました。内容については、客観的にはプアな内容だと笑われそうで恥ずかしい限りではあります。もし何か感想コメント頂けると励みになります。
応援よろしくお願いします。